かねてより当院に検査入院していた椅子。
座板は竹を割ったように真っ二つ。
おまけに欠けている。。
オペ開始。
欠損していた箇所も同じブナ材でつくったピースがうまいことハマり、
ぶじ、オペは成功♪
量産のブナの曲木のいす。
樹脂でガチガチに固める塗装をしてあるので、塗りなおして本当にきれいに
するには、リムーバーで今の塗装を剥がして生地の状態にもどさないといけ
ません。
今回は外科手術のみ。
ご依頼は、見てくれよりもとりあえず座れるようにしてほしい、というもの。
大したものではないが、思い入れもある椅子だ、と。
椅子、いいえ家具に限らず物への愛着ってそういうことなんだと思います。
想いがこもってる時点で、もはやモノではない何か、に変わったんだと。
工房チセでは家具のリペアも承っております。
今回のように、破損個所だけ治す、とか色もきれいに塗りなおす、など
ご希望に応じて。
新たに工房チセがつくった椅子を買って使ってもらうこと。
古い椅子を直しながら大事につかうこと。
この仕事をする上で、どちらも有難い仕事です。
なにより、だいじに使いたいっていうきもちが尊いとおもう。
すてきなたたずまいでしょう?