日々作業いろいろ

かねてより当院に検査入院していた椅子。

 

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(*。*)

 

 

座板は竹を割ったように真っ二つ。

おまけに欠けている。。

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オペ開始。

 

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欠損していた箇所も同じブナ材でつくったピースがうまいことハマり、

ぶじ、オペは成功♪

 

量産のブナの曲木のいす。

樹脂でガチガチに固める塗装をしてあるので、塗りなおして本当にきれいに

するには、リムーバーで今の塗装を剥がして生地の状態にもどさないといけ

ません。

今回は外科手術のみ。

ご依頼は、見てくれよりもとりあえず座れるようにしてほしい、というもの。

大したものではないが、思い入れもある椅子だ、と。

 

 

 

椅子、いいえ家具に限らず物への愛着ってそういうことなんだと思います。

想いがこもってる時点で、もはやモノではない何か、に変わったんだと。

 

 

 

工房チセでは家具のリペアも承っております。

今回のように、破損個所だけ治す、とか色もきれいに塗りなおす、など

ご希望に応じて。

 

 

 

新たに工房チセがつくった椅子を買って使ってもらうこと。

古い椅子を直しながら大事につかうこと。

 

この仕事をする上で、どちらも有難い仕事です。

なにより、だいじに使いたいっていうきもちが尊いとおもう。

 

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すてきなたたずまいでしょう?

 

 

合間あいまにちろちろと進めているガラガラ骨付き肉の制作。

 

こどものころに食べたくて仕方なかったギャートルズのマンモス肉をイメージ

したのがはじまり。

人によって漫画のワンピースに出てくる肉だとか、ゲームのアイテムだとか、

いろいろ言ってくれるのがうれしいです。

 

今日もちろっとすすめます。

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集塵機のオバQが破けてお蔵の中がオガ粉だらけになった。。

こうなっても集塵力は落ちなくて、お蔵全体が大きな集塵袋になってたという。。。

何日か気づいてなかったらしい。

はぁ...

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枯れたような、燻したようなこの色。

 

ステンドグラス、灯り作家さんのベースを制作。

生地の仕上げと塗装はとっても難しい。

習っても自分でじっさいにやると、ほんとにうまくいかず。。

 

仕上げは十人十色。

漆の塗師屋さんなんかも師匠は弟子に配合なんかは教えてくれない、と聞きます。

ならば、盗むしかないね。。。

 

とても奥ぶかく、面白い作業ではあります。

草木染とかでも使うようですが、木工でも使う鉄媒染。

木のタンニンと鉄分が反応して見事に色が変わります。

 

 

 

これをベースにどんな灯りに仕上がるのか、作られるご本人も楽しみだ。。

といってくださり、わたくしとてそれはそれはすごくたのしみ♪

節句のかぶと。

予定がずれ込んでしまったけど、御柱の合間をみて進めてます。

祭りとシゴト、どっちが大事なんだよ!?

というはなしですが、もちろんどっちも!

 

 

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キハダ材。巾広板だけど、おもくそ芯入ってる。。

 

 

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今年の節句には間に合わないことをご了解いただいて、注文くださったのだけど

できれば作業組み替えて、なんとか間に合わせたかった。。

 

ただ、かぶと造りはもちろん初めてのこと。

カタチも工程も慎重におそるおそる進めているので、結果ちっともすすまず。

在庫切れしていた木のおもちゃ、とくにお風呂であそぶ木のおもちゃシリーズを

展示会前にあわてて制作中。

 

いろいろ改良したい点もあったので余計じかん掛かりつつも、慌てつつも、きもちを

込めて作っています✌

 

今回は材料に青森ヒバを使っています。

お風呂に浮かべても、ヒバ造りのおふろに浸かっているキブンに浸れます♪

作業場もよい香りにつつまれています。

 

ですが、先日使ったイチョウ材のニオイは思いのほか強烈かつ強力で、数日後には

またそのニオイが優勢になることでしょう。。。

依頼をいただいている兜の試作。

試作といってもまだ本当に粗々の全体のボリュームやバランスから

そもそもこんなカタチでいけるのか、とか加工方法まで、頭の中の

モヤモヤを整理するための作業。

 

スケッチとか図面から形を作っていく能力が備わっていないのでこのやり方

がしっくりくるし、ここからなんとかなくな「何か」がやっと具体的なイメージに

くっきりしてくる。不器用ですねー

 

自分勝手なイメージが依頼をくださった方の想いに繋がるよう、今からすり合わせ

ここからやっとスタート。

 

 

大田区大森に。

今月末オープン予定のおにぎり屋さんむけ、平皿とおにぎり型、お箸その他

箸置きなどなど納めることになっています。

やっぱり日本在来のカトラリーといえば、ホオノキがいちばんな気がします。

おにぎり型はホオノキ、平皿はイチョウを使いましたがイチョウはやさしい木肌と

色合いで素敵な反面、塗料の吸い込みがすごすぎて、高価な塗料があっという間に

なくなってしまいました。。。

塗装はむずかしい。

人に聞いてもみんな試行錯誤ですこしずつ自分に合う方法を見つけているから

こればっかりは失敗しながらでも自分なりに経験値を上げていくしかないです。

 

朝食を盛ってテスト。

 

 

 

 

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イチョウの板が入ってきた。

見た目もじっさいの木肌も温和なかんじ。

イチョウは枝のフシだけでなく、葉節という小節が

多いそうだけど、それもあまりない。

でもその葉節を個人的にはかわいいとおもっている。

よくイチョウの巨木でもふとい幹に直接葉っぱが一枚

ついていたり、ギンナンが一粒ぶら下がってるのをみたりすると

ニヤついてしまうのだ。

 

削ってもやわらかく赤身がキレイ。

ただ白太はけっこうアオが入ってた。まるでヒゲの濃い

誰かのよう。。。

 

においは何ともいえない独特なかんじ。ほかに今日は

ほかに香り高いヒバの板もけずったから、混ざり合って

ますます妙な香りに。。

 

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3月オープンのおにぎり屋さんむけ平皿の試作品、使用テスト中。

提案はホオノキ。緑色で光沢のあるやわらかな木肌がすきです。
材料はイチョウに変更になりましたが、これもすてきな材です。

お宮で拾ったギンナンものこりわずか…

マズそうな画の朝食のようだけど、お昼です。ひとまず塗装の難題は解決できそうでいがった♪

食器の塗装。直接口に入るもの。いつものテキトーなかんじは通じません。

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お師匠さまにいただいている下請けのお仕事。

まだまだ自分の注文、というものだけでは食べていけていません。。

 

サイドワークとして外で別のアルバイトをする、という選択もあるけれど

作業場を構えている以上、できる限りはこの場所に身を据えてやりたい。

その上で、数百コ単位で小物をつくることができる仕事をいただけること、

本当に有難いとおもってやっている。

拾い仕事、もらい仕事であろうと、木のしごとができる幸せ。

 

もちろん、いつまでも甘えているわけには。

今のうちに地力をつけて

自分自身が頼まれる人になっていかんとな。